垂水に移住して以来、商店街を歩きながら新しいお店を開拓するのが日課になっています。

昨日、当初予定していたお店が閉まっており、偶然足を止めたのが「花百咲(はなひさき)」というお店でした。

店先に掲げられた「一汁三菜」の文字に惹かれつつも、最初は居酒屋のランチ営業かと思い、一度は通り過ぎてしまいました。

しかし、どうしても気になりスマートフォンで調べてみると、高評価とともに「土鍋のご飯」「全て手作り」という文字が目に飛び込んできました。

『店内見えないし、微妙だったらどうしよう…』

『でも、土鍋のご飯、いいなぁ・・・』

何往復か心の中で葛藤した末に、思い切って暖簾をくぐってみました。

セカセカしない、穏やかな空気が満ちる空間

店内に入ると、そこには居酒屋のイメージを覆す、落ち着いた和の空間が広がっていました。

迎えてくださったのは、熟練の女性スタッフ3名。

「奥の方が空いていますよ、どうぞ」と案内される声にも、忙しさによる雑さは一切ありません。

キッチンが一段高くなっており、スタッフの皆さんが店内全体を自然に見渡せているのが印象的でした。

座ってすぐに出された温かいお茶とおしぼりが、寒さにこわばった体をじんわりと解いてくれました。

器の美しさと、選べる一汁三菜の楽しみ

ランチは、4種類の主菜から選べる「一汁三菜」のスタイルです。

私はその日、白身魚の天ぷらを、妻は肉じゃがを選びました。

運ばれてきたお盆には、丁寧な小鉢2品とお漬物、お味噌汁、そして釜炊きツヤツヤのご飯が並んでいます。

こだわりを感じる美しい器に盛り付けられた料理は、どれも素材を活かした優しい味付けで、非常にバランスが良いと感じました。

ご飯の量は注文時に「大・中・小」から選ぶことができます。

さらに驚いたのは、配膳の際にも「ご飯の量、大丈夫ですか?」と重ねて確認してくださったことです。

他のお客さんに対しても同じように、一人ひとり丁寧に確認されており、このお店の誠実な姿勢が伝わってきました。

3人の連携が紡ぐ、余裕とおもてなし

このお店で何より感動したのは、スタッフさんたちの見事な連携プレイです。

誰かが注文を聞くと、それが中継され、滞りなくキッチンへと伝わっていく。

その様子に一切のセカセカした感じがなく、空間全体に心地よい「余裕」が漂っています。

スタッフの方々の穏やかな雰囲気そのものが、このお店の居心地の良さを作っているのだと感じました。

お会計も席で済ませることができ、最後まで自分のペースを乱されることもなく。

「ありがとうございました」という柔らかな見送りを受け、店を出る時には心まで満たされていました。


店舗情報:花百咲 (ハナヒサキ)

予算の目安 1,000円 〜 2,000円

基本情報

  • 住所: 〒655-0027 兵庫県神戸市垂水区神田町4-30
  • 電話: 078-708-0911
  • 営業時間: 11:00 〜 14:00 (※ランチのみの営業です。)
  • 定休日: 日曜日、祝日
  • お支払い: 現金のみ
  • アクセス: JR・山陽「垂水駅」北口から徒歩約2分。 垂水商店街のメイン通りから少し入った路地に位置しています。
  • 駐車場: なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)


まとめ

偶然の出会いから見つけた「花百咲」は、垂水での暮らしに彩りを添えてくれました。

美味しい食事はもちろん、あの穏やかで余裕のある空間そのものが、日常の疲れを癒してくれます。

一汁三菜を丁寧に、美しく提供してくれる贅沢。

少しだけ心にゆとりを持ちたい時、またあの温かいお茶を飲みに立ち寄りたいと思います。

追記:2026年3月再訪

初回の訪問から、あの繊細な味わいが忘れられず、3月に再び足を運びました。

今回は一人、ランチタイムのピーク時に訪問。 席はほぼ満席で、さすがに少しだけ慌ただしさがありました。

ただ、それはお客様をお待たせしたくないという気持ちの表れのように感じます。

釜炊きのご飯は、相変わらずお米が立ってふっくらとして美味しかった…。

初めての時はどんなお店だろうとちょっと気になるところですが、中に入ると全然アットホームな雰囲気なので一人でも安心です。