垂水の商店街を抜け、住宅街やマンションの間を通り過ぎていく。
すると、視界が急に開けて、目の前に「それ」が姿を現します。
初めて訪れた時、思わず「えぇ!?」と声を上げてしまいました。
それほどまでに、五色塚古墳の存在感は唐突で、圧倒的でした。

私は九州の佐賀で育ち、子供の頃には近所で大規模な遺跡発掘が行われていたこともあり、古墳は意外と身近に存在していました。
ただ、その多くは標識があるだけだったり、草の生い茂る山のような姿が一般的。
しかし、この垂水にある五色塚古墳は、丁寧に敷き詰められた石や、整然と並ぶ埴輪が美しく整備されていて、私の知っている古墳のイメージとは全く別物でした。
九州から来たあの日。まさか住人になるなんて。
実は神戸へ引っ越してくる前にも、妻に誘われて何度かこの場所を訪れたことがあります。
受付で名前を書く際、住所欄に「九州の佐賀から来ました」と記入したことを、今でも鮮明に覚えています。
当時は、まさか自分が本当に神戸の住人になり、この街で暮らすことになるとは夢にも思いませんでした。

あの時は冬で、古墳の上に立つと、吹き付ける風が驚くほど冷たくて凍えた記憶があります。
今、改めて垂水の住人としてこの場所に立つと、当時の不思議な縁と、月日の流れを感じずにはいられません。
「ただの山」ではない、当たり前の裏にある価値
以前、静岡で仕事をしていた時に、地元育ちの同僚が「富士山なんてただの山だよ」と冗談めかして言っていたことがありました。
あまりに巨大で素晴らしいものが身近にあると、それはいつしか日常の「背景」になってしまうのかもしれません。

でも、改めてこの古墳の頂上に立ち、明石海峡大橋や淡路島を眺めていると、その凄さに圧倒されます。
1600年前の王が眠る場所と、現代の巨大な吊り橋。
この二つが同じ視界に入る風景は、やはりどう考えても贅沢で、特別なものに感じられます。


2026年、新しい歴史の幕開けへの期待
現在、この五色塚古墳では新しい記念館(ガイダンス施設)の整備が進んでおり、2026年4月オープンする予定だそうです。
神戸市ホームページ:五色塚古墳館(ガイダンス施設)開館日時の決定
これほど立派な史跡が、より深く学べる場所になるのは、一人の住人としてとても楽しみです。

あの冬の冷たい風を思い出しながら、これからは暖かい季節の風も、この古墳の頂上でたくさん感じていこうと思います。
移住者としての新鮮な驚きを、これからも大切にしていきたい。
そんなことを考えながら、古墳を後にしました。
といっても、散歩すればすぐ目の前にありますが(笑)

スポット情報:五色塚古墳(ごしきづかこふん)
基本情報
- 住所:〒655-0035 兵庫県神戸市垂水区五色山4丁目1
- 電話:078-707-3131
- 開園時間:9:00 〜 17:00
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- アクセス:JR・山陽「垂水駅」から徒歩約10分。山陽「霞ヶ丘駅」からは徒歩約5分です。
まとめ
マンションや住宅街に突如現れる五色塚古墳。
1600年前にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。
それとは対照的に、目の前には明石海峡大橋という近代文明の推移の結集があり、今も昔も人の知恵と力の偉大さを感じます。
資料館ができたら、早速行ってみます。
追記:2026年3月15日
たまたま今日だけプレオープンで開いているということで、事前申し込みして行ってきました。
中はオープン前まで撮影できませんでしたが…様々な資料や展示物を見れたりと楽しみそうです。
余り書きすぎるとネタバレになるので、4月18日に自分の目で確か見てみてください。





