ようやくこちらの生活にも慣れてきましたが、いまだに歩くたびに新鮮な驚きを感じるのが、圧倒的な「坂の多さ」です。

私はもともと、九州の佐賀県基山町という場所で育ちました。

佐賀といえば、どこまでも平らな道が続く「佐賀平野」が有名です。

そんな「日本屈指の平らな土地」で育った私にとって、垂水の地形はまさに衝撃的でした。

佐賀平野とは・・・

佐賀平野、厳密に言うと「筑紫(つくし)平野」という九州最大の平野の一部を指します。筑紫平野のうち、佐賀県側に位置する部分を「佐賀平野」と呼ばれています。この筑紫平野は、日本全体で見ても面積が全国7位に入るほどの広大な平地です。

長崎を彷彿とさせる、山と共に生きる街

佐賀では、山の上に家があることは珍しく、一軒一軒が広い土地にゆったりと建っているのが一般的でした。

しかし、ここ垂水では、山そのものが開拓され、斜面に沿ってどこまでも家々が連なっています。

九州で例えるなら、まさに長崎のような光景です。

長崎市内の風景
垂水区の街並み

それが特別な場所ではなく、ごく当たり前の日常として存在していることに驚かされました。

なぜこんなに坂が多いんだろうと疑問に思って、Googleマップを見てみると理由がわかりました。

そもそも山の中を切り開いて家がたくさん建っているので、当然坂も多くなりますよね。

佐賀の山には住宅街なし
神戸は山の中も住宅街がびっしり

坂道が教えてくれる、街の躍動感

坂道での移動スタイルも、地域による違いが顕著に現れています。

佐賀にいた頃は、平坦な道ばかりなので、皆が普通のママチャリに乗っていました。

しかし、ここ垂水では「電動自転車」が標準装備といっても過言ではありません。

この急峻な傾斜を登るには、文明の利器が欠かせないことを肌で感じています。

一方で、坂道を下っていく自転車のスピード感には、移住当初は少しヒヤッとすることもありました(笑)

それほどまでに、この街の傾斜は力強いのです…。

しかし、この坂があるからこそ得られる「ご褒美」も大きいと感じています。

ちょっと歩くだけでいい運動になりますし、何より坂の上から見下ろす海の景色は、格別の美しさです。

高い場所から海と空が近くなるこの感覚は、平地では決して味わえなかった贅沢です。

この日はあいにくの曇り空…

山と海が調和する、港町・神戸の魅力

私は山が見える環境で育ったので、移住前は「山がないと寂しいかな」と少し不安でした。

でも実際は、六甲山系の山々がすぐ後ろにあり、目の前には大阪湾が広がっています。

淡路島を望み、明石海峡大橋がダイナミックに架かるその景色。

自然と街がこれほどまでに密接に調和しているのは、港町として長い歴史を歩んできた神戸ならではだと思います。

不便に思える坂道も、この豊かな自然と共生するための「神戸らしい一部」です。

一歩一歩坂を噛み締めながら、新しい故郷の魅力を再発見しています。


まとめ

佐賀の広大な平野から、神戸の躍動感あふれる坂へ。

住む場所が変わることで、これほどまでに「自然との距離感」が変わることに驚いています。

細い道を抜け、急な坂を登った先に見える、キラキラと輝く海。

その景色を見るたびに、「垂水に来てよかったな」という実感が湧いてきます。

次は、坂の上にあるお気に入りの小さなお店など、さらに深い「たるみの発見」を続けていきたいと思います。